更新: 2008.4.4
分析化学I 担当  宗林由樹
講義内容
 分析化学は物質の構成成分を確認し(定性)、その量を決定し(定量)、存在状態を 明らかにする(キャラクタリゼーション)ために、実験的および理論的問題の探求を おこなう学問である。本講義では分析化学の基礎となる化学分析(化学的手法に基づ く定性と定量)について講述する。水溶液内化学平衡の定量的取り扱いに重点を置く。
講義予定
第1回  序論
     分析化学とは何か

第2回  基本的な器具と操作
     分析データの取扱い

第3回  分析化学における化学平衡
      活量と共存イオン効果
      容量分析の原理

第4回  酸塩基反応−1
      弱酸と弱塩基
      緩衝液

第5回  酸塩基反応−2
      多塩基酸とその塩

第6回  酸塩基滴定

第7回  錯体生成反応
      生成定数
      錯体の安定度を支配する要因

第8回  キレート滴定

第9回  沈殿反応
      溶解度積

第10回  重量分析
     沈殿滴定

第11回 酸化還元反応−1
      酸化還元電位

第12回 酸化還元反応−2
      ネルンスト式

第13回 酸化還元滴定

第14回 分配反応
      溶媒抽出
      pHガラス電極

成績評価の方法
期末試験、小テスト、レポート、出席の総合評価
教科書
宗林由樹・向井浩「基礎分析化学」サイエンス社、2007
参考書
原口紘き監訳「クリスチャン分析化学」原書6版、丸善、2005