go to English now in Japanese
■京化■京都大学理学部化学科・京都大学大学院理学研究科学専攻
 

沿革

1900年代初頭の理工科大学の校舎外観。

京都大学理学部化学教室・大学院理学研究科化学専攻は、京都帝国大学が理工科大学として発足した1897年6月に始まる110年以上の歴史を持つ学科です。化学教室として50名、化学専攻としては70名近い教員が、既存の化学の枠にとらわれる事なく、自由な発想で研究を行っております。

これまでに化学専攻を巣だった3,000余名の卒業生は、87年ノーベル生理学賞を受賞した利根川進教授(MIT)を始め日本のみならず、海外においても、教育・研究機関や企業各界の最前線で活躍しています。

また、2002年よりCOE、2007年よりはグローバルCOEプログラムのメンバーとして、若手教員や大学院生を広くサポートし、国際交流にも力を入れており、その成果は高く評価されています。

1897 京都帝国大学創設
理工科大学開設
1898 本部構内の第三高等学校の校舎を転用し、理工科大学授業開始
化学に関する講座は4講座あり、純正化学科(理論及び無機化学・有機化学)と応用化学科(有機製造化学・無機製造化学)の2課程が構成された。
1914 理工科大学が分けられ、理科大学と工科大学となる。
純正化学科に属していた講座は、2講座から4講座になり、理科大学の第一講座(物理化学)、第二講座(有機化学→無機化学)、第三講座(有機化学)、第4講座(有機電気化学および分析化学)として出発
本部構内、百万遍近くに化学教室新築
1917 京都化学学士会(通称 京化学士会)発足
1919 分化大学を学部と改称
理学部化学教室誕生
1920 金相学講座開設
1921 生物化学講座開設
1922 分析化学講座開設
1945 特殊金属学講座開設
1947 京都帝国大学を京都大学と改称
1949 新制京都大学設置
4年制の新制大学発足とともに、大学院も修士課程2年、博士課程3年の新しい制度となる。
1957 第4講座は有機電気化学および分析化学から量子化学講座となる。
1963 講座番号制廃止
第1講座→物理化学講座
第2講座→無機化学講座
第3講座→有機化学講座
第4講座→量子化学講座
放射線講座開設
構造化学講座開設
1964 分光化学講座新設
1965 北部構内理学部1号館へ移転
有機合成化学講座新設
1986 集合有機分子機能講座新設
1987 利根川進氏(S38年京大理化卒、現 MIT)ノーベル医学・生理学賞受賞
1990 理論化学講座開設
1994 大学院重点化に伴い、講座組替えが行われ、大講座制となり、化学教室は7講座(相関化学、理論化学、物理化学、無機化学、有機化学、生物化学)・14分科(分光化学、構造化学、量子化学、理論化学、放射線化学、物理化学、金属物性学、分析化学、無機化学、金相学、有機化学、有機合成化学、集合有機分子機能、生物化学)の構成となる。化学専攻では、それに、化学研究所より2講座(物質化学、材料化学)・8分科(生物有機化学、結晶化学、分子集合体、界面化学、分離化学、固体化学、無機合成化学、磁性体)、ウィルス研究所より1講座(細胞生物学)・1分科(細胞生物化学)、原子炉実験所より1講座(粒子線化学)・1分科(核化学)が加わった構成となる。
分光化学分科→有機物性化学分科に改名
分析化学分科→物理分析化学分科に改名
1995 構造化学分科→生物構造化学分科に改名
金相学分科→無機物性化学分科に改名
1996 放射線化学分科→分子分光学分科に改名
物理分析化学分科→分子構造化学分科に改名
金属物性学分科→光物理化学分科に改名
1997 化学研究所・界面分科→溶液界面化学分科に改名
1998 化学教室創立100周年。記念事業として祝賀式典、記念出版物発行、寄附事業が行われる。
2001 化学研究所・生体有機合成分科→有機元素分科に改名
化学研究所・分離化学分科→水圏環境分析化学分科に改名
2002 21世紀COEプログラム「京都大学化学連携研究養育拠点」に採択される。
無機物性化学分科→金相学分科に改名
原子炉実験所・核化学→放射線生命化学に改名
2003 電子スピン分科と無機物質化学分科が発足。担当教授は人間・環境学研究科より移籍。化学教室は7講座16分科となる。
2004 国立大学法人京都大学設立
理学部6号館に移動
無機化学分科→表面化学分科に改名
2007 化学研究所・無機合成分科→固体化学分科に改名
化学研究所・固体化学分科→無機合成分科に改名
21世紀COEプログラム化学「京都大学化学連携研究養育拠点」終了。化学・材料分野で高評価を得る。
グローバルCOE「物質科学の新基盤構築と次世代育成国際拠点」プログラムに参加
京化学士会規約を改正する。
化学研究所・磁性体分科→ナノスピントロニクス分科に改名
2009 低温物質科学研究センターより分子性材料分科が化学専攻に加わる。
ウィルス研究所・細胞生物化学分科→生体分子動態化学分科に改名
2010 京化学士会への募金をもとに北部構内に建設された、セミナーハウスの完成記念事業を兼ねた京化学士会総会を行う。
2011 有機物性化学分科→固体物性化学分科に改名
2015 流体化学分科新設
2016 低温物質科学研究センターの廃止に伴い、分子性材料分科は化学教室の所属となり、化学教室は7講座18分科となる。
10月、ウイルス研究所は、再生医科学研究所との統合による新研究所として「ウイルス・再生医科学研究所」となる。
2017 溶液界面化学分科→機能性界面解析分科に改名
© Kyoto University 2008