研究テーマ
紅色光合成細菌rhodopseudomonas palustris中に存在する青色光センサータンパク質PapBは青色光を検知するとPapAと呼ばれる酵素タンパク質を活性化させ、バイオフィルム形成のセカンドメッセンジャーであるc-di-GMPを分解することでバイオフィルム(シンクのぬめりやプラークの成分)の形成を妨げます。PapBに光を当てたときの拡散計数変化を過渡回折格子法で追跡し、円偏光二色性(CD)測定による二次構造変化測定やゲルろ過によるサイズ変化の追跡と組み合わせてPapBの反応スキームを求めています。
シアノバクテリア由来のタンパク質であるKaiA,B,CはATPをエネルギーとしてほぼ24時間周期で反応するタンパク質であり、体内時計の役割を果たすとされています。通常のタンパク質の反応がマイクロ病からミリ秒、長くてもせいぜい数秒単位で終わるのに対しKaiタンパクの24時間周期での反応は異色であり、さまざまな観点から研究が進められています。このタンパク質をSAXS等の分光学的手法や熱膨張係数などの熱力学量を測定する手法を用いて性質を解明する試みを行っています。
業績
ポスター発表
Light induced reaction dynamics of a BLUF photoreceptor PapB
『第51回日本生物物理学会年会』 2013.10.30@京都
〒606-8502
京都府京都市左京区北白川追分町 京都大学大学院理学研究科6号館北棟4階
TEL 075-753-4026
FAX 075-753-4000
<内部連絡用リンク>
Bake Webメール (設 定ページ)
内部連絡