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☆生体分子反応に対するCrowding効果の検討☆

溶液中における生体分子反応の研究はほとんどの場合、緩衝液(バッファー)中で実験が行われています。一方で、実際の生体内では、様々な高分子種が高濃度で混在していいるため、生体分子は本来こうした"混み合った環境下"で反応し機能に至っています。このように高分子が混み合っているような環境はCrowding環境と呼ばれています。
Crowding環境は分子の拡散速度や反応速度などに大きく影響をおよぼすと考えられます。しかし、これらの効果が実際にどう寄与しているのかは依然明らかになってはいません。我々はFicoll (M.W.70000)と呼ばれる糖を高濃度で溶かすことによって擬似的なCrowding環境下を再現し、より生体内に近い環境下で生体分子反応のダイナミクスを測定し、Crowding環境が生体分子反応にどう寄与するのかを明らかにすることを目指しています。

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