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公募要領

揺らぎが機能を決める生命分子の科学
領域略称名:揺らぎと生体機能
領域番号:2006
設定期間:平成20年度〜平成24年度
領域代表者:寺嶋 正秀
所属機関:京都大学理学研究科

生体分子は、絶え間ない大きな熱揺らぎの中で機能を発揮している。入出力レベルも熱エネルギー程度である生体分子が、強い熱揺らぎの中でなぜ効率的に選択的に機能を発揮できるのか?そこに、静的な構造情報だけからではわからない生体機能の本質があり、こうした研究は既存の分野では対応できない今後の生命分子科学の重要な分野となるであろう。

本領域では、A01:揺らぎ検出(構造やエネルギーなどのさまざまな揺らぎ検出手法の開発と、それを用いた生体分子の機能とのかかわりを明らかにする)、A02:揺らぎ制御(アミノ酸置換や欠損、挿入などの変異蛋白質を駆使して、揺らぎを制御する観点からの研究を推進する)、A03:揺らぎと機能(DNA・蛋白質・膜など生体分子全般にわたり、機能に直結する揺らぎを検出し、機能との関連に重点をおいて明らかにする)の観点から、物理、化学、薬学、医科学等多分野の力量ある研究者が結集し、生体分子の揺らぎの統一的研究を通してそれらの分野融合を行う。これにより、これまで統一的に考えられることの少なかった、揺らぎの本質や機構を物理化学的に明らかにし、「揺らぎと生命分子科学」と言う新しい先端融合領域を創生することを目指す。

このため、次の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する分子科学、計測科学、生命科学などの分野の実験及び理論研究者で、2年間の研究を公募する。1年間の研究は応募の対象としない。研究分担者は置くことはできない。特に、生体分子全般にわたる対象や新しい発想の揺らぎ計測手法・理論により、「揺らぎと生体機能」に挑戦する研究者を歓迎する。また、異なる分野の研究者間の共同研究を推奨する。公募研究の単年度当たりの応募額は、300万円を上限とする。採択目安件数は、各項目それぞれ10件程度、計30件程度を予定している。

なお、研究内容の詳細については、本ホームページ内を参照すること。

(研究項目)
A01 揺らぎ検出
A02 揺らぎ制御
A03 揺らぎと機能

応募の手続きに際しては、文部科学省のホームページを参照してください。