「4回生から研究室に配属されるらしいけど、研究室での生活ってどんな感じ?」と、少し不安を感じている人もいるのではないでしょうか。ここでは、無機物質化学研究室の学生がどのような生活を送っているのかについて紹介します。研究室選びの参考にしていただきたいと思います。
本研究室では、新しい多孔性無機物質(シリカ、金属酸化物、有機−無機ハイブリッド、有機高分子など)の合成と、その物性評価・応用について研究を行っています。ひとりひとりが独立した研究テーマを持ち、いち研究者であることを自覚して日々楽しく実験を行っています。研究手法の理念としては、研究テーマについて自ら深く理解することはもちろん、様々な測定手法を理解して使いこなすこと、得られたデータの解釈の仕方、そしてそれを他人に分かりやすく伝える(学会発表、論文執筆など)ことを重視しています。特に、自ら合成したものを、自らの手で測定し、発表するという一連の作業を通じて、基礎的な実験化学の手法を学び取ってもらいます。
研究を行うに当たって、無機化学や物理化学の知識を有することが望ましいですが、そうでなくても、実験を行っていくうちに身に付けることも十分可能ですし、自然と身に付くものでもあります。実験化学は門戸の広い学問です。やる気のある学生の皆さん、ぜひ無機物質化学研究室に飛び込んできてください!
研究生活の息抜きとして、スケジュールに書いていることのほかに数々のイベント(サッカー、バーベキュー、釣り、スノボー、お好み焼きを食べる会etc.)が催されています。これらの行事は学生の気分次第で突然行われるので、常にアンテナを張っておきましょう。
無機物質化学研究室では特に決まったスケジュールは存在しませんが、基本的には朝研究室に来て、夕方まで実験、勉学に励むことになります。
また、毎週輪読会や雑誌会などの勉強会があります。先生や先輩からのアドバイスのもと、英語のテキストや文献をみんなで分担しながら読みます。輪読に使用するテキストは、「Physical Ceramics」(Yet-Ming Chiangほか、John Wiley & Sons, Inc.)です。また、学生同士で行う研究発表会もあります。
無機物質化学研究室では学生の自主性が非常に大切にされています。自ら考え、行動していくうえで自らの研究テーマについてはもちろん、実験科学の手法や科学に対する広い視野を養っていきます。当然ですが、我々スタッフ一同は、それを最大限に手助けし、有意義な学生生活と研究者としての誇りを持って欲しいと思っています。研究も楽しくやらないと成果が出にくく、自分にとってもプラスにはなりません。しっかり成果を出せば、国際学会での発表の機会も与えられます。ぜひ無機物質化学研究室で実りある研究生活を送りましょう!
ホームページ上だけでは、なかなか雰囲気が伝わりにくいと思いますので、興味のある方はぜひ、研究室を覗きにきてください。
学部・院卒で就職する人から博士課程に進学しアカデミックを目指す人まで様々です。研究室スタッフとしては、博士課程になるべく多く進学して欲しいと考えています。理学研究科から授業料の補助もありますし、日本学術振興会の特別研究員への採用状況も良好です。一度しかない人生です。企業への就職だけが選択肢ではありません。アカデミックの世界で自由に泳いで生きていきませんか?
もちろん就職するのも自由です。就職活動に当たっては先輩方のサポートも受けられます。主な就職先としては・・・
パナソニック、住友電工、昭和電工、旭硝子、日本電気硝子、日本板硝子、ファイザー、富士フイルム、日本ガイシ、旭化成、みずほ銀行、トヨタ自動車(順不同)など様々です。
材料系の研究室ですので、就職先が多分野に渡っています。企業に行って優秀な研究者として活躍している人も多くいらっしゃいます。