学年:D5
血液型:A型
略歴: 鹿児島生まれ, 鹿児島育ち(鶴丸高校)
    鹿児島→福岡→神戸→京都(now)→??
趣味:ピアノ, 書籍収集, 手打ち蕎麦巡り, アニメ鑑賞
コメント:様々な生命現象が発現する仕組みを分子論から理解することを目指しています
     特に生命システムや分子が持つ揺らぎに興味を持っています
連絡先:shunrou.tokonami at hikari.kuchem.kyoto-u.ac.jp


研究テーマ

1.「BLUFタンパク質PixDの光反応の多様性」

 BLUF(sensor of Blue Light Using FAD)タンパク質とは, 発色団としてFADを利用して青色光を感知する青色光センサータンパク質の総称である。

 PixDはBLUFタンパク質の一種で, 生体内ではシアノバクテリアの走光性制御の初期因子として機能している。PixDにはSynechocystis sp. PCC6803とThermosynechococcus elongatus BP1由来のSyPixDとTePixDの2つが報告されており, 一次構造や結晶構造の類似性は非常に高いが, その光反応ダイナミクスはかなり異なるということがわかっている。
すなわち, 以下に示すように共によく似た特徴的な10量体構造(生理機能に必須)を有しながら, 青色光に対する反応性が異なる(励起光強度依存性, 光解離生成物など)。














 私はこのような一見類似する構造をもつ相同タンパク質が, 異なる光反応を示す原因に興味をもち, 特に相同性の低いC末端部分に着目した変異体の作製を行い, TG法によって構造変化ダイナミクスへの影響を調べることで, その起源を明らかにすることを目指している. また, この2つのPixD以外のPixD相同タンパク質も新たに単離精製し, その光反応の違いも調べている.

2. 「PixDの10量体構造の安定性に対するC末端領域の重要性に関する研究」

 BLUFタンパク質のC末端領域は相同性が観られず, 構造や光反応の多様性を生む要因の一つとして考えられている. 中でもSyPixDのC末端はTePixDよりも7残基だけ長く, まったく相同性がないため一見すると不必要な部位に思われる.
 このC末端の役割を検証するために, C末端を除去あるいは付加, 置換を導入した変異体を作製し, 構造や反応への影響をTG法, CD測定, SEC, BN-PAGEなどを用いて多角的に検証した. 驚くべきことに, C末端が1残基でも欠けるとPixDの機能に重要な10量体構造が維持できないという結果が見出された. 10量体構造は暗状態で下流分子PixEと相互作用するために必要であり, 一方で光によって速やかに2量体に解離することもシグナル伝達に必要であると考えられている.したがって, SyPixDのC末端はこの多量体構造のバランスを調整する制御因子としての役割を担っていると考えている.

3. 「揺らぎの比較から見た光センサータンパク質の反応性の違い -定常,時間分解での熱力学量測定-」

準備中

研究業績

学会発表

ポスター発表
[2] シアノバクテリアの走光性制御因子PixDのC末端領域の重要性
  ○床次 俊郎, 中曽根 祐介, 寺嶋正秀, 『第20回日本光生物学協会年会』, P20, 京都, 2018.08.08-09
[1] Study on diversity of photoreactions among various homologous PixD proteins
  ○S. Tokonami, Y. Nakasone, M. Terazima, 『第55回生物物理学会年会』, 3Pos-130, 熊本, 2017.09.19-21

口頭発表
[2] 青色光センサータンパク質PixDの分子機能におけるC末端領域の重要性
  ○床次 俊郎, 中曽根 祐介, 寺嶋 正秀, 『第12回分子科学討論会』, 1C16 福岡, 2018.09.10-13
[1] 青色光センサーBLUFタンパク質PixDの光反応の多様性とその要因
  ○床次 俊郎, 中曽根 祐介, 寺嶋 正秀, 『日本化学会第98回春季年会』, 3G1-38 千葉, 2018.03.20-23

受賞歴

第20回日本光生物協会年会にて第4回ポスター賞を受賞(2018年8月)