写真集
私達の研究室は、今年は、スピルリナ・たこ焼きを提供しました。市販のスピルリナ粉末を混ぜ込んで、M1の木村さんと高井さんが作ってくれたものです。
スピルリナを料理に使う場合、比較的濃い味の料理に加えるとおいしく食べられます。スピルリナの風味が出汁やお好み焼きソースとよく合っていて、食べてくれた人たちの評判は上々でした。
[文責: 白石, 写真提供: 木村]
[2013.10.12]
2013年10月12日に、アライアンス・フォーラム財団が行っている「スピルリナ・プロジェクト」の活動報告会を聞きに行ってきました(「スピルリナ」は、私たちが研究に使っている食用シアノバクテリア「Arthrospira」の製品名です。このシアノバクテリアは、分類学上、現在は Arthrospira 属に分類されていますが、昔は Spirulina 属に分類されており、古くから「スピルリナ」と呼ばれていたため、分類学上の名前が変わった現在でも、食品としてはスピルリナという名前で呼ばれています)。
アライアンス・フォーラム財団がおこなっている栄養改善プロジェクトは、発展途上国の食糧問題をスピルリナの現地生産による地産地消型のアプローチで改善しようとするものです。その準備として、昨年からザンビアでスピルリナの効果の実証試験を行っており、その結果の報告がありました。飢餓による慢性栄養不良児にスピルリナ入りの粥を与え、スピルリナを入れない粥を食べさせた対照群との発育の比較によってスピルリナの効果を検証しています。その結果、栄養不良が原因の低身長について、スピルリナを与えたグループでは統計学的に有意な改善があったことが報告されました。アライアンス・フォーラム財団のこちらのページで、調査報告書のダウンロードができます。[白石]
[2012.5.7]
ゴールデンウィークで実家に帰っていた時、親が、「庭に変なチューリップがある」と言うので、実物を見せてもらったら、葉の1枚が、緑色ではなくて花弁と同じように赤く色づいていました。茎の先端にはふつうの花が付いていたそうですが、それは既に散っているため、先端には雌しべしか残っていません。
葉のうちの1枚が、中央葉脈のところを境にして半分は普通の緑色の葉で、残りの半分は花弁のような赤いものになっています。
花弁のことを英語で「petal」といい、葉のことは「leaf」といいますが、このような花弁状になった葉のことは、「petaloid leaf」といいます。花弁をはじめとする花の器官は葉と相同な器官で、葉が変形してできたと言ってよいものですが、花器官になるための遺伝子は普通は葉では働きが抑制されているため、葉が無秩序に花のようになることはありません。しかし、稀に何らかの原因で、花弁になるための遺伝子群が間違えて葉で働き出してしまうことがあります。そうすると、このような petaloid leaf が生じます。このチューリップでは、葉の半分が花弁状になっていますが、葉全体が花弁状になることもあります。Petaloid leaf はさまざまな植物で稀に見られることがあり、古くから、葉と花弁が相同な器官であることの証拠と見なされてきました。
現在では、このような現象の原因の一端が、遺伝子のレベルでも解き明かされています。そのような研究が始まった頃(今となっては大昔ですが)に雑誌に書いた総説がありますので、興味のある方は図書館で借りて読んでみてください(白石英秋, 花の器官発生を制御する遺伝子, 細胞, 24, 160-164 (1992))。また、こちらのリンクで、以前、Plant Science Tomorrow という小冊子に書いた関連記事をオンラインで読めるようにしてありますので、興味のある方はそちらもご参照ください。[白石]
[2012.4.21]
京都駅の北側にヨドバシカメラがあります。昔は、近鉄百貨店があったところです。その6階のレストラン街にスピルリナ入りのラーメンを食べさせる店があると聞いて、食べに行ってきました。麺にスピルリナが練り込んであり、噛むと、ほのかにスピルリナの香り(海苔のような香り)がしました。生物としてのスピルリナの写真は、こちらをご覧ください。[白石]
[2011.11.12]
百万遍交差点を少し西に行ったところにある京大の施設、清風荘(ふだんは非公開)を見学してきました。元は西園寺公望の京都別邸として使われていた場所で、昭和19年に京大に寄贈されたもの。庭の一角から水がこんこんと湧き出ていて、庭内を流れていました。外からではうかがい知れない別世界が広がっていました。[白石]
[2008.3.25]
城南宮の枝垂れ梅とメジロ (2008.3.15 撮影)。[白石]
[2008.3.25]
ボルボックスシンポジウム(Washington Univ, St. Louis)での D.L. Kirk 先生の講演風景 (2007.10.15)。[白石]