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setup diary |
これまで、rubyでGUIを作る必要があるときには、主にtkを使っていた。しかし、最近のubuntuは、ruby/tkとは相性が悪いようで、今後はruby/tkがどうなって行くのかが不安である。そこで、ruby/tkの代わりにruby/gtk2を使ってみることにした。これまでtkを使って書いていたのものを、gtkに簡単に移植するために、tkライクにgtkを使えるwrapperのようなものを書いたら、なんとかひとつのプログラムの移植は完了した。その作業の中で、tkとgtkの違いについて、いくつか感じたことを書いておこう。
tkの場合には、toplevelの中に、一つずつpackしたり、frameを作ってその中にpackしたりして、配置する。一方、gtkでは、windowの中に入れることができるのは、一つだけで、通常はvboxなどを入れて、その中に配置していく。わざわざboxを入れないといけないのは、少し面倒だなと感じた。
面倒と言えば、gtkではwindowを閉じたときの処理とか、fileを開くための画面などで、ボタンを押したときの処理を一々指定しないといけない。これは、細かい指定ができるという意味ではメリットかも知れないが、何も指定しなくても、cancelのときは、普通にcancelしてくれる方が良い気もする。
gtkでaddしたあとにshowしないといけないのも、面倒かな。
また、tclの仕様のために、tkの場合には、数字という概念があまり無いので、数字を扱うときには、rubyで受け取るときに、数字に変換する必要がある。
まとめると、ruby/tkはオプションの指定などの仕方が独特で、取っ付きにくいけど、意外に指定することが少ない場合もある。ruby/gtkはきめ細やかな設定ができる代わりに、デフォルトの設定が少なくて、いろいろと指定する必要がある。まあ、一応つかえるようになってしまえば、tkもgtkもあまり変わらない気がする。