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setup diary

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2009-12-09 ハードディスクの検査

_ fsck

職場で使っているPCのデータの一部が破損しているのを発見した。おそらくハードディスクのエラーだろう。というわけで、checkをしてみた。まず、問題のHDDをunmountしてから、
fsck /dev/hdd1
を実行。いくつかの問題箇所が見つかった。bad sectorは増える傾向があるので、そのHDDは要注意だ。

2009-12-12 windowの移動

_ 画面の外へ

ノートで作業をしていると、画面が小さいことが問題になることがある。画面の下にボタンが表示されてしまい、それが押せないときには、困ってしまう。以前はxrandrで仮想的に画面を大きくしていたが、もっと簡単なs解決策があることを発見した。windowの移動はtitle barのところをつかんでdragするのが普通だが、これだと画面の一番上までしか移動できない。しかし、Alt+dragでwindowを画面の外にはみ出すように移動ができるのだ。すると、それまで画面の下に隠れていたボタンも押せる。動作を確認したのはlxdeでだが、GNOMEとかでも使えるようだ。ひょっとするとwindowsでも使えるのかも。


2009-12-19 TeXの化学式

_ rubyで変換

TeXで文章を書くときに面倒なのが、化学式である。ZnCr2O4と書きたいときに、$ZnCr_2O_4$と書くと、元素記号が斜体になってしまうので、ZnCr$_2$O$_4$と書く人が多いようだ。しかし、私の考えでは、元素記号も「式」なので、数式モードにするべきであり、${\rm ZnCr}_2{\rm O}_4$と書いている。しかし、これをいちいち書くのは面倒である。

そこで、$ZnCr2O4$と書いておくと、それを自動で変換してくれるような scriptをrubyで書いて、それで変換している。

str.gsub!(/\$([A-Z][a-z]?)([\d\.]*)\$/){"${\\rm #{$1}}_{#{$2}}$"}

とすると、化学式っぽいものを変換してくれる。元素記号は[A-Z][a-z]?と表して、この後に数字がくるかもしれないとしている。この例は一元素用で、二元素や三元素などのものも羅列しておかなければならない。また、$P$と書いたときに、燐なのか圧力なのかが分からないので、斜体にならず元素と思われてしまう。このような場合には、$P $などと余分のスペースを入れて区別している。化学式には余分なスペースは入れないようにするのである。

しかし、この手法には他にも不便な点がある。$MCr2O4$としたときには、Mは斜体にしたいのに、正体になってしまう。また、$Zn1-xCdxCr2O4$なども判定できない。こういった場合には、手で書かなければならない。

せっかくなので、少し凝ったscriptでそれらの解決を試みた。とりあえず作ってみたのがこれ。

Element='([A-Z][a-z]?)'
Number='([\d\.\+\-a-z]*)'
def element(str)
  "AMRTXQ".split(//).include?(str)? str:"{\\rm %s}"%str
end
def subscript(str)
  "_{%s}"%str
end
d=<<DATA
$ZnCr2O4$ is one of a chromium spinels $MCr2X4$.
$Cu1-xNix$ is an alloy of $Cu$ and $Ni$.
DATA
d.gsub!(/(\$(#{Element}#{Number})+\$)/){
  str0=$1
  num=str0.gsub(/[^A-Z]/){""}.size
  str="$"
  m=/\$#{(Element+Number)*num}\$/.match(str0)
  num.times{|i| str+=element(m[i*2+1])+subscript(m[i*2+2]) }
  str+"$"
}
puts d

数字のところには、小文字のアルファベットと+-を入れられるようにした。そして、AMRTXQは斜体になるようにした。そして、いくつの元素の場合でも対応できるようになった。

まあ、これでそれなりに便利になるだろうが、まだ問題がある。まず、$P$のような場合は今までと同様にだめである。それから、$Zn2+$は2+が下付きになってしまう。これは、あらかじめイオンを処理してから、化学式を処理すれば問題ない。

str.gsub!(/([A-Z][a-z]?)(\d?\+)/){"{\\rm #{$1}}\^{#{$2}}"}

最後に残った問題は$AB2O4$という場合である。この場合に、Bは硼素を表しているのか、複数の元素を表しているのかは、自明ではない。Aがなければ、ぼほ確実に硼素なのだろうし、Aがあれば後者の可能性が高い。そのような処理を組み込んでも良いのかも知れないが、それは面倒なので、今回はBは常に硼素と解釈することにした。

_ 2010.1.21追記

ローマンの指定が誤っていたので、訂正しました。


2009-12-20 Lennyの起動スクリプト

_ LSB information

研究室の測定用のPCのLinuxとしてはDebianを使っているが、etchとlennyが共存している。いまだにetchが残っている理由としては、プリンターポートをうまく使うことができなかったからだ。起動時にcupsがlpを使ってしまうので、root権限でrmmod lpをしなければならない。etchからlennyへは、起動スクリプトの書き方が変わったようで、etchで動いていたlpをはずすスクリプトが動かなかったのだ。まだ、誤魔化しであるがやっと動くようになったので、書いておこう。 基本はetchと同じで、/etc/init.dに起動スクリプトを置く。この書き方がより厳格になった。最初にLSB informationを書かないといけないらしいが、この部分はまだ理解していない。ここを参考にするように言われるが、とりあえずは無視する。startさえちゃんと書いておけばなんとかなるようなので、
#! /bin/sh
case "$1" in
  start)
    rmmod lp
esac
exit
という内容をrmlpという名前でつくって、
chmod ugo+x rmlp
update-rc.d lp defaults 98
と登録した。いろいろと文句を言われるが、lsmodで確認すると、lpはなくなっている。これで、lennyで測定用のPCを立ち上げられる。徐々にetchをlennyに代えていこう。

2009-12-27 Web serverの更新

_ Apache2

研究室で立ち上げているWebサーバーはDebianのEtchで動いているのだが、通常はいつアクセスがあるかわからないので、なかなかOSの入れ換えをできない。年末になって、そろそろみんながお休みモードになってきたので、OSを入れ換えることにした。

Debian Lennyのlxdeをインストールすることにしたのだが、taskselのところでは、標準システムとデスクトップとWebサーバーを選択して、一通りのものをインストールする。/etc/apt/sources.listから、CDROMをコメントアウトしてaptitude updateとaptitude upgradeを実行する。openssh-serverをインストールして、あとの設定はリモートで行うことにする。 固定IPにするために/etc/network/interfacesと/etc/resolv.confを書き換える。useraddで必要なuserをつくる。

さて、いよいよapache2の設定に入る。まずはユーザーのdirectoryを見れるようにする。

/usr/sbin/a2enmod userdir
/etc/init.d/apache2 restart

public_htmlを作って、属性を変えると、アクセスができるようになる。

chown -R www-data:www-data public_html

さて、つぎはCGIを動くようにする必要がある。rubyのCGIを動かせるように、インストール。

aptitude install ruby libapache-ruby1.8

最後に/etc/apache2/httpd.confにAddHandler cgi-script .cgiを加えると、CGIが動くようになった。


2009-12-31 lennyのGPIB

_ まだわからない

これまでに、測定装置のうち三台ぐらいをDebian Lennyにしているが、いまだにGPIBの設定のしかたがよく分からない。基本的には、2009/2/28に書いてあるようにすれば良いのだが、最後の細かい設定が毎回違っている。GPIBのモジュールを有効にするためには、スーパーユーザーで
modprobe tnt4882
gpib_config --minor 0
を実行する必要があるのだが、通常はこれをmoduleが始めて組み込まれるときに実行されるように、/etc/modprobe.d/gpibを設定しておくのだが、ここの書き方がインストールする毎に違う気がする。数ヵ月ぐらいは間が空いていると思うので、その間に何かupgradeがあるのかも知れないが。今回はどうもうまくいかないので、最終手段として、2009/12/20のように起動スクリプトの中に、これらを組み込んでしまった。まあ、測定専用マシンなので、起動時にGPIBが認識されて困ることはない。しかし、なにか美しく無いやりかたで気に入らない。