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setup diary |
I2Cを使うと,二本の信号線でアドレスの異なる128個のICと通信できる.AVRやESP8266でI2Cを使ったことはあったが,arduino UNOでI2Cをやろうとしたら,少し間違えたので,その仕組みを調べてみた.
初期化はWire.begin()で行なう.
ICに命令を送るときには,Wire.beginTransmission(adrs)とWire.write(data)とWire.endTransmission()を使う.ソースを見てみると,beginTransmissionではアドレスを定義するだけで,実際には通信は行なわず.writeではバッファに書き込んで,ここでも通信は行なわない.実際に通信が行なわれるのは,endTransmissionのときで,twi_writeToというコマンドを使って,アドレスやデータが送られる.
一方データを読み込むときには,Wire.requestFrom(adrs,bytes)とWire.read()を使うのだが,最初はbeginTransmissionとreadなどでやろうとしてしまった.読み込みでも,アドレスの送信を行なうので,そう考えてしまった.しかし,実際には,requestFromのときにtwi_readFromというコマンドを使って一気にバッファに読み込んでおり,このコマンドが無いと読み込みは行なわれない.その後で使うreadでは,バッファから読み込んでいるだけなのである.
書き込みの時はコマンドを三つ使って,読み込みの時は二つなのは,対称性が悪いなと思っていたが,このように,コマンドの内容を理解すると,そうなってしまう必然性が分かった.