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setup diary |
PCと装置とのインターフェースは,時代とともに徐々に変わって来ているが,長く使われているものとして,RS232Cがある.その通信方法にはいろいろな流儀があるので,特定の装置と通信するのが意外に難しい場合がある.
昔のwindowsからRS232Cを介して制御していた古い装置があるのだが,linux上のwineから動かして使っていた.しかし,wineのversionによっては動かなかったり,クセのある装置である.以前のPCは2017年6月にセットアップしたようだが,そのときも苦労していたようだ.そのシステムもずいぶん古くなってしまったので,別のPCに新しくlinuxを入れて,それから制御しようとしたが,うまくいかない.
今回はオシロを使って,どのような信号が流れているのかを調べてみた.制御できるPCでは,通信の最初にDTR線の電圧がパルス的に変化していたが,うまくいかないPCでは,DTRは最初だけステップ関数的に変化して,二度目以降は動いていないことが分かった.調べてみると,linux kernelは,DTR/DSRフロー制御をサポートしていないという記述を見つけた.この装置を最新のlinux上のwineから動かすのは難しいのかも知れない.